([1994-1995]は自分と同い年の1994年度生まれの人たちに話を聞くプロジェクトです。以下の文章は2019年に、自分の考えを整理するために書いた文章です。自分宛に書いたものなので、いろいろ文体とかおかしいところはありますが、自分が同い年に話を聞いてみようと思った理由がほぼそのまま書かれています)
とりあえず自己紹介ちょっとします。
1994年6月生まれ、今は東京で暮らしています。大学時代は大阪にいたんですけど、大学4年生の時に就活に挫折してしまって(あれ、ほとんどの人がちゃんとやり遂げるの本当すごい)、半ば逃げるように東京に来ました。東京ならなにかあるかなと思って。そのころなんとなく雑誌を読むようになり、出版社にも興味があったし。
基本的に挫折ばかりの人生というか、全く自分に自信がないのですね。「勝った!」とか「やりきった!」と言えるものがほとんどない。言われたことは、割と無難にやってきた気がするけど、そういうのがいくら積み重なっても気持ちよくならない。自信につながらない。
つまり、やりたいことが全くなかったんです。あるいは、興味があることがなかった。もっと言い方を変えれば、自分の興味を持続させてくれる、関心ある物事がひとつもなかった。口では「こういうことに興味がある」「こういったことがやりたい」「こういう仕事をしたい」とか周りには言ってたけど。あれも今振り返ると、どれだけ本気だったか怪しい。本気なのは間違いないけど、本当に“わかって”言っていたのか……。
ただ、今は完璧に「興味がある」と胸を張って言えることがある。
それは「同級生」。1994年4月2日生まれから1995年4月1日生まれの人。
僕が東京で今まで生きてこれたのも、ずっと同級生の活躍に勝手に支えられてきたから。そして、今振り返ると僕に東京行きを決意させたのも、同級生の本だった。それは二階堂ふみの『アダルト』という本なのだけれど、というか、そこから僕は徐々に「同級生」という存在を意識するようになりました。
二階堂ふみに限らず、僕が尊敬する同級生について書くことができればなと思います。本当にすごい世代だと思うんです。少し例を挙げると、大谷翔平、羽生結弦、萩野公介、二階堂ふみ、土屋太鳳、山崎賢人、あいみょん・・・。もっと他にもいっぱいいます。個人的にはスポーツや女優の分野で傑物が多い印象。ただ、それに限らず各ジャンルに目をひく活躍をされている人が大勢います。
同級生の活躍をいろんなジャンルで見聞きして、自分も負けてらんねえぞと今までなんとか生きてこれました。そして、だんだん同級生の素晴らしさをもっと伝えたいな、とも思うようになったし、「理解したい」と思うようになったきました。
ほぼ全員と会ったことないけど、でもいつか「あなたのことを理解したいので、時間をくれませんか」と言いたい。そして、その時間のことをここでは書きたいと思っています。